島根の産業とITでイノベーションを起こす 島根の産業とITでイノベーションを起こす
ITOC X-Techラボの取組 ITOC X-Techラボの取組 ITOC X-Techラボの取組

課題や情報資源の発掘・発信

 新たなサービス開発を行うには、まずはビジネスの種を見つける必要があります。一方、島根県では人口減少に伴う人手不足や少子高齢化など様々な課題や困っていることを抱えています。しかし、逆に言うと、ここにビジネスチャンスがあると考えています。
 そこで、ITOCでは関係機関と連携をしながら、製造業、観光、農林水産業、医療、福祉、交通、土木建設、小売業など様々な分野にアンテナを張り、課題の発掘・発信を行います。また、島根県内でも様々な機関がデータを保有していますが、このデータを貴重な情報資源と捉え、関係機関と連携して事業者が活用しやすいような形での情報提供に努めます。

セミナー・ワークショップ開催

 新たなサービス開発を目指すにあたっては、様々な先端技術の動向や市場動向の情報を知る必要があります。また、新規事業を立ち上げて成功している事例からも学ぶ点が多くあることから、専門的な知見を持つ講師を招聘してセミナーを実施いたします。
 また、県内の様々な業種の方を、課題ドナーとしてゲストに迎え、リアルに直面している課題などお話しいただき、その解決策についてIT企業とディスカッションを行うワークショップを開催します。また、逆にIT企業が実際に課題を抱えている現場に赴き、自分の眼で観察をすることや、現場の方にヒアリングを行うなどのフィールドワークを実施します。

ビジネスプランのブラッシュアップ

 ビジネスのアイデアを実行に移す際、まず、それがビジネスとして成立するかどうか入念に検討する必要があります。しかしながら、自社だけでは、ターゲットとする市場検討、顧客ニーズ、新規性・独自性、市場規模・特性、マーケットポジション検討、リスク分析、開発計画、収支計画、資金調達計画…など様々な検討を行うのはなかなか難しいものです。
 そこで、ITOCではIT業界で新サービスの開発やプロモーションに携わってきた専門アドバイザーが、相談対応からビジネスプランのブラッシュアップ支援まで行います。また、企業支援の関係機関と連携しながら、多方面からの事業化支援を行います。

AI・IoT の技術支援

 ITOCでは先駆的研究として、IoTやAIをテーマに掲げ研究開発を行っています。AI分野では、例えば、卸売業における需要予測、土木部門では雨量と地すべりの関係分析など、様々な業種において企業との共同研究を中心にAIを用いたデータ解析を行っています。
 また、IoT分野では、Webアプリケーション開発などにおいて世界中で使われているプログラミング言語Rubyをベースに、小型デバイス向け開発言語「mruby/c」を開発しています。IT企業にとってハードルの高い組込みソフトの部分を、Rubyを使って開発ができる環境を整備することで、IoT事業へ参入を目指す県内IT企業に向けて、積極的な技術支援を行います。

アライアンス支援

 オープンイノベーションでは、イノベーションを社内資源だけで完結させるのではなく、社外から資源やアイデアを積極的に取り入れながら、今までに無い新しい技術、製品、サービス開発を目指していきます。ここでは、他者とのアライアンスが重要となります。自社と異なる業種や分野の機関とアライアンスを組み、技術やアイデア、サービス、ノウハウ、データ、知識などを融合させることで、開発スピードを向上させることができます。
 そこで、ITOCでは島根県内のIT企業に、様々な業種の企業、大学、高専、研究機関などとの出会いの機会を設け、新規事業創出に向けたアライアンス支援を行います。

助成金活用支援

 ITOC では、島根県内の IT 企業向けに様々な助成金を設けており、 試作開発から新たなソフトウェア開発、また開発したソフトウェア の販路拡大に向けた支援を行います。

試作・技術開発支援助成事業

 VR、AR、IoT、AI などの先端的技術を用いて、新しい市場の創造や顧客開拓につながる独創性や新規性に 富む試作・技術開発に必要な経費の一部を助成します。

IT 活用サービス創出シード支援助成金

 市場調査からサービス・製品開発までの各段階(リサーチ・インタビュ支援、プロトタイプ検証支援、サービス・ 製品開発)で必要な経費の一部を助成します。

開発ソフトウェア・サービス販路拡大支援事業

 自社で開発したソフトウェア製品等の販路を拡大するため、県外市場で新規顧客開拓に向けて取組む展示会 出展やこれに伴う営業活動に必要な経費の一部を助成します。