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名称: FabCafe Tokyo
場所: 東京都渋谷区 道玄坂1−22−7道玄坂ピア1F
URL: https://fabcafe.com/jp/tokyo/

※本ページに掲載されているのは、2016年8月時点の情報となります。

施設の設置目的

まだ一般的ではないデジタルファブリケーションの裾野を広げて、オンラインだけでなくリアルに強い建築やプロダクトデザイナーのような分野のコミュニティを醸成することにより、FabCafe LLPの出資会社の一つである株式会社ロフトワーク(オンラインのクリエイターコミュニティ運営、Webを中心としたクリエイティブ・エイジェンシー)の事業との相乗効果を目指すため。

施設の設備、備品、その他通信や飲食提供などの環境

  • Wi-Fi
  • プロジェクター
  • 大型ディスプレイ
  • 厨房
  • カフェ
  • レーザーカッター2台、カッティングマシーン2台、3Dプリンター3台、UVプリンター1台、テープクリエイター1台、ミシン、3Dスキャナー

 施設の利用者

IT系のクリエイターやエンジニアが多い。アパレル関係の利用もある。
カフェのみの利用の場合もある。

当該施設利用者が、現地で行えること。利用者の過去の実績など

  • カフェの利用
  • コワーキングスペースとして活用
  • イベント、ワークショップへの参加

 施設が所在する周辺地域、日本国内、及び海外の他ファブ施設との連携実績

FabCafeは、日本のほか、バンコク、バルセロナ、台北、トゥールースにある。国内は、東京に加えて岐阜県の飛騨に2016年4月に設立。
海外のFabCafeとの日常的営業での大きな連携はまだ無いが、クライアントプロジェクトやYouFab※は海外拠点との連携を図り積極的に開催していこうと企画している。

※YouFab Global Creative Awards
   2015年:
 http://www.youfab.info/2015/index.html
 2016年:
   http://www.youfab.info/2016/index.html

施設を維持する収益構造

  • カフェ利用が30%
  • 機材利用が10%〜15%
  • イベント・ワークショップ(例. 月1回の「Fab Meetup」 参加費は利用者1人あたり1,500円)
  • 企業とのコラボレーション(例.NECがクライアントとして、ヤマダ電機の池袋店でNEC製パソコンの購入者に3Dプリンターやレーザーカッター、テープクリエイターを無料で体験出来るイベントを実施) 

施設の管理者、特にマネージャーの役割、当該者の経歴、得意分野

料理、コーヒー、デジタルファブリケーションそれぞれに専門スタッフがおり、スキル的に兼業が出来ない。
店舗マネージャーは元バリスタで、役割としては、リクルーティングや情報発信を行っている。

 運営者、又は管理者の感じる施設の課題

  • 顧客は長時間滞在するため、カフェの回転率が低く、売上が低い
  • 地域やグローバルの他施設との協働が少ないので、もっと増やしていきたい
  • 多様なユーザー同士の教え合い学び合いやコラボレーションを偶発的にもっと起こしたいという目的に対して、自由に使えないと起こりにくいが、使いやすさを求めると単なる出力サービスになりがちとなる。そこのバランスをどうしていくかが課題

レポート

ファブ施設というよりはカフェが主体であるというスタンスだった。

カフェであることのメリットは、来店者同士、または来店者とスタッフの間で会話が生まれやすく、それによりコミュニティの醸成が進む。飲食の機能は、コミュニケーションの促進に大きく貢献すると感じた。

また、FabCafeは「デジタルファブリケーションのエントランス」の役割を担うことを目指しているが、実際に幅広い分野の人が入店しやすいという印象を強く持った。店舗デザイン、フードコンセプトはパートナーと一緒に開発しており、丁寧に設計されていた。機材だけでなく内装やカフェメニューも場に機能を持たせる重要なパーツであると感じた。

運営者

有限責任事業組合FabCafe(FabCafe LLP)