mruby/c(エムルビー・スラッシュ・シー)は、プログラミング言語「Ruby」の高い開発生産性と優れた可読性の特徴を継承した、組み込みシステム開発向けの軽量なRuby実装です。プログラム実行時に必要なメモリ消費量が約40KBでmruby(組み込み向け軽量Ruby)よりも小さく、リソースに制約のあるワンチップマイコン上でも動作します。センサーネットワークやウェアラブルデバイスなどの小型IoT機器のソフトウェア開発はもちろん、既存デバイスへのDSL(ドメイン固有言語)追加にも適しているため、柔軟な機能拡張や開発・保守運用の効率化を実現します。
「mruby/c」は、しまねソフト研究開発センターと国立大学法人九州工業大学(田中和明准教授)との共同研究によって開発され、オープンソース(3条項 BSDライセンス)として公開しています。「mruby/c」のソースコードはGitHubからダウンロードできます。
mruby/cの特徴
「mruby/c」は、プログラミング言語「Ruby」の文法に基づいており、簡潔な文法によって高い開発生産性・表現力を備えています。また、プログラム実行時に必要なメモリ消費量が約40KBで非常に小さく、リソースに制約のあるワンチップマイコン上でも動作します。さらに、OSなし(Non-OS)でも複数のRubyプログラムを同時に実行することができるため、複数のプログラマが並行して開発することで開発期間の短縮と柔軟な機能拡張を可能にします。
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お知らせ
mruby/c 3.4がリリース
mruby/c 3.4が公開されました。(詳しくはリリースノートをご覧ください)
https://github.com/mrubyc/mrubyc/releases/tag/release3.4
mrubyの開発環境
mrubyコンパイラやmruby/c IDEを配布しています。ダウンロードをご覧ください。
mruby/cのポーティング手順
STマイクロエレクトロニクス社のSTM32マイコン(STM32ファミリ)やマイクロチップ・テクノロジー社のPIC24シリーズのポーティング手順を公開しています。
詳しくはチュートリアルをご覧ください。
mruby/cの利用事例
ViXion株式会社のオートフォーカスアイウェア『ViXion01S』に「mruby/c」が採用されています(ニュースリリース)。その他には利用事例をご覧ください。